asidb-04のブログ

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忘れられそうになった土用の丑の日!



まず、
「土用」は立夏・立秋・立冬・立春直前の
約18日間の「期間」を示す言葉で、
昔の暦では
日にちを十二支(子・丑・寅・卯…)で数えていました。


つまり”土用の丑の日”とは、
土用の期間におとずれる丑の日の事を指しているので、
土用は毎年違うあい、
土用の丑の日も毎年変わります。


さらに、
土用の丑の日といえば
夏のイメージが強いかもしれませんが、
年に何回かやってくるのです。


立夏・立秋・立冬・立春それぞれに土用があるので
、納得いただけましたか。


いずれにしても、
土用の丑の日は
「季節の変わり目」だといえます。


2020年の土用の丑の日には
1月23日、4月16日、4月28日、7月21日、8月2日、10月25日、11月6日ですが。


2020年には
夏に土用の丑の日が2回あります。


このときは7月21日を「一の丑」、
8月2日を「二の丑」と呼びようです。


このように、
1年に何回か土用の丑の日が訪れますが、
最近では土用の丑の日といえば
夏というイメージではないでしょうか?


土用の丑の日にウナギを食べる意味には、
7世紀から8世紀に編纂された「万葉集」の中に、
下記のようなウナギを詠んだ歌があり、
石麻呂に
吾れもの申す夏痩せに 
よしといふものぞむなぎとり召せ 
大伴家持が
夏痩せには
むなぎ(ウナギ)を食べると良いと
石麻呂という人に勧めている歌です。


昔から体調を崩しやすい夏には
ウナギを食べて
栄養をたっぷり摂ろうという考えがあったようです。


いま土用の丑の日にウナギを食べるのも、
土用の丑の日は季節の変わり目にあたる為に体調を崩しやすいので、
合理的だと言えます。


実際、
ウナギには
ビタミンAやビタミンB群など、
疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれていますし、
夏バテ防止にはピッタリの食材いえるでしょう。


土用の丑の日、誰が決めたのというと
ウナギを食べる習慣が
一般にも広まったのは1700年代後半、江戸時代でした。


一説によれば
「夏に売り上げが落ちる」と鰻屋から
相談を受けた蘭学者の平賀源内が、
店先に
「本日丑の日」
土用の丑の日うなぎの日
食すれば夏負けすることなし
という看板を立てたら
大繁盛したことで、
ほかのウナギ屋もマネするようになったとかよく聞きます。


この「本日丑の日」は、
日本初のコピーライティングともいわれているようです。


また、
うなぎ以外の食材も良しと目を向けていたようです。
ウナギ以外には「う」のつく食べものがよいといわれています。
「丑(うし)の日」の「う」で、
うどん・ウリ・梅干し・ウサギ・馬肉(ウマ)・牛肉(ウシ)など。


いずれも栄養価が高い、
または食欲がなくても食べやすい食材ばかり。


平安時代から室町時代には
「めぐり」という
水団や小豆、ニンニクを食べていたと伝わっています。


食べて元気をつけよう!というのは、
時代に関係なく共通のようです。


食べ物以外の風習には、
「栄養がある食べ物」以外にも、
土用の丑の日にまつわる風習があるのです。



さまざまな効能があり「薬師の湯」と称される新潟・湯田上温泉。
土用の丑の日に「丑湯」を楽しめば、
1年無病息災で過ごせるといわれます。


薬狩りは、
幕末の志士、土方歳三の生家が販売していた「石田散薬」では、
薬草を摘むのは土用の丑の日のみと決まっていました。
「病除け」や「厄除け」のため、
土用の丑の日に薬狩りをおこなう地域はほかにもあるようですね。


きゅうり加持などは
水分豊富なきゅうりにあやかり、
暑い夏を乗り切るための祈祷儀式をおこないます。


きゅうりに
厄災を封じ込めることで、
無事に過ごせるそうです。


きゅうり加持は
空海も執り行なった儀式。


現在は小豆島の大観音、愛媛の永徳寺と栴檀寺、
京都の神光院のきゅうり加持が知られています。


土用の丑の日には
昔もいまも同じ、
「元気で夏を越せますように」という願いが込められていますね。


特に、
コロナ禍で、
てんてこ舞いになっている世界中の人々に向けて、
日本人の昔からの戒めで、
夏は
たっぷり栄養と休息をとり、
秋の涼風を待ち、
紅葉狩りに
日本国内を旅立てるようにしましょう。